(株)ウッドビルドの寺島会長が苦労しながら(開発秘話参照)1998年に考案した、木造軸組工法の「冬寒い」という欠点を無くしてダブル(W)のブレス(B)、すなわち透湿壁(皮膚呼吸)と通気層(気管呼吸)を設け、自動的に気流を制御することにより住む人の健康と家の耐久性を維持する工法です。
家造りにおいて完成後に問題となる湿度、結露、化学物質、臭気、カビ、ダニ、躯体の腐れなどは、事前に十分検討していただきたい内容ですが、ともすると「予算が無い・・」とか「デザインが大切」とか「その予算をこちらの備品に回したい・・」とかで「目に見えない」内容が軽視されがちです。
これらの「目に見えない」問題を完成後の維持費を掛けずに解決する方法が「WB工法」なのです。
それでは、WB工法の構造についてご説明します。
上図のように基礎の地窓(アンダーヘルス)、壁の土台(バリアヘルス)、棟(トップヘルス)には形状記憶合金バネで温度により自動的に開閉する換気装置が付いていて、夏は「開」(約20℃で全開)、冬は「閉」(約17℃で全閉)します。
バネが自動的に開閉しますからお施主様はその日の気温を気にしたりする必要は全くありません。
さらに、壁体内に第二通気層を設けることにより、夏は温まった空気が自然に上昇し棟から屋外に排出されます。、それに伴い床下の涼しい空気を引き揚げますので室内温度は外気温以上には上昇はしません。
逆に冬には、換気口が閉じますので壁体内の空気は動かないで保温層の役目をします。ご存知のように空気の熱伝導率(熱の伝わり方)は大変低く、0.024と言われています。従ってセーターが空気層のため暖かいことからも、その柔らかい暖かさがご想像いただけると思います。
また、WB工法には「ビニールクロスを使わない」、「透湿素材」の壁紙を使う」という決まり事があります。透湿素材を使うことにより室内の壁は「透湿壁」となり湿気を透過します。「湿気」が壁を透過するのか?って・・・大丈夫です、国土交通省も認定しています。湿気が透湿壁を通って排出されるとホルムアルデヒドに代表される化学物質や生活臭などが湿気とともに透湿壁から排出されます。
そのためWB工法は年間を通じて室内の湿度が45%程度に安定し空気がきれいといわれるのです。
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